ストップ高 2006 1 14

 ストップ高になる「強い銘柄」は、誰でも買いたい。
しかし、誰でも買えるとは限らないのです。
 下の図(図1)を見てください。

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 Aさんが、図1のような板情報を見て、この銘柄を買いたいと思ったとします。
そこで、Aさんは、すぐ、成行きの買い注文を出しました。
Aさんの順番は、368番目の買い注文と言えるかもしれません。
 結局、この日は、大引けまで売買が成立しませんでした。
最終的に、板情報は、図2のようになりました。
 社会常識からすれば、Aさんは、368番目の買い注文であり、
何とか、間にあって、この銘柄を買えることができたと思うでしょう。
 しかし、「証券村」のルールでは、Aさんは、買えるとは限らないのです。
こういうケースの場合、注文数に応じて、証券会社に「株」が比例配分されるのです。
だから、Aさんが取引している証券会社に、どのくらい比例配分されるかが、重要です。
 たとえ、たくさん比例配分されたとしても、
証券会社の内部で、先着順で、投資家に配分するのか、
それとも、抽選で、投資家に配分するのか。
いずれにせよ、Aさんが、この銘柄を買えるかどうか、不明です。
 こうした「証券村」のルールは、一般の人には、理解されないでしょう。
社会常識からすれば、売り注文の数が、ある程度、揃ったら、
その都度、先着順に、買い注文を出している投資家に配分していくべきです。
(この記事は、昨年、掲載したものを再構成したものです)。